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引網香月堂

お知らせ・活動

和菓子のお話

2014.12.25

メリークリスマス!

クリスマスに因み調製した
特別オーダーのお菓子をご紹介します。

銘は「灯火」

先日開催された北日本新聞まんまる創刊10周年記念の
パーティーにて御用意させていただいた一品です。
いただいたテーマは「珈琲に合う和菓子」
安易に洋のイメージにしたくなかったので
スタイルは焼き菓子などではなく
「上生菓子」を選びました。

昨年なつの富山大学の生徒さん達とコラボした
店舗経営イベントで相手方が使用されて以来気に入っている
エディブルフラワー(食用花)を仕上げに用いました。

深いベージュのキントンに粉砂糖の雪を降らせ
ミニバラのベルローズの花びらを一枚添えて
クリスマスの夜に灯る光に見立てました。
キントン餡は甜菜糖の白餡と純栗餡を
混ぜて練り、深い風味を与えて
芯には刻んだ胡桃を入れた餡に、
隠し味程度のブランデーを忍ばせて。

和菓子は小豆、砂糖、米の粉などシンプルに
素材の風味を楽しむ物が多いですが
今回は重層的に味と香りを重ねて、
その調和で珈琲の香りと合わせる事を意識しました。

もちろん当日の珈琲は当店のためにブレンドしてもらっている
アルパカコーヒーさんの「和菓子のためのコーヒー」を使用していただきました。

エディブルフラワーの中からミニバラを選んだのには理由があって
イベントのテーマとして「生活、人生の質」がありましたので
花言葉「無意識の美」の、この花を用いました。
そういった「質」は、きっと無意識の中から
醸し出される物ではないかと考えます。

トークショーをされた中野香織さんのお話も素敵で、本当に素敵なイベントでした。
関われた事に心から喜びを感じています。

スタッフの皆様、ありがとうございました♪

そして、こちら。
いつもお世話になっているお母さん達のグループの
クリスマスイベントに御用意した一品。

銘「聖夜」

黒砂糖キントンと薯蕷キントンを合わせて、三色の玉で闇ににじむ光を表し、千日紅の花でクリスマスの華やぎを添えて。
ドライの千日紅は、先日の新宿高島屋さんのイベントでご一緒した
山形の菓匠が使っていたドライの紅花に
ヒントをいただいて。

ご依頼のテーマは、クリスマスの雰囲気と、
お母さん達のグループの永続、
そして今年の締めから来年への思い。

千日紅の花言葉は「変わらぬ愛情、不滅」
お子さんに向けるお母さん達の変わらぬ愛情と、
会の永続の願いを込めて。

そして黒と白は陰陽を。
緑(青)赤、黄を加えて五行、それを食して祓いの意としました。

皆様に気に入っていただけたようで
私もとても嬉しいです♪

さあ、年末進行も大詰め!
今年もあと一週間となりました。
全力で走ります!!

年末年始のお菓子、お餅は
是非当店で御用命下さいませ〜(^-^)

*お菓子を器に移して撮影すれば良かったです…^^;
どうかご容赦を。

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