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引網香月堂

お知らせ・活動

和菓子のお話

2009.10.15

重い一粒、丹波大納言 第1章

この度、京都の美濃与さんと生産者の皆様の御好意で
丹波大納言の畑を初めて見学させていただきました。
この2日間、かけがえのない体験をさせていただき、
語り尽くせない程の感銘を受けて帰ってきました。
どの程度、私からお伝えできるか分かりませんが
数回に分けてupしたいと思います。

「丹波大納言」とは
大粒で美しく、薄い皮で腹割れしにくい。そして上品な香り。
菓子職人の技術が高ければ、それに応えてくれる素材。
極上の粒餡作りに欠かせない素材です。

今回の旅でご案内いただいた美濃与の皆様、
特にこの道30数年、相談役・山口さんの丹波大納言への愛情と知識は
私達に語られる言葉や生産者の皆さんとの会話の端々に満ちあふれていました。

初日は何カ所かの畑を見学した後、
綾部市・新庄小豆生産組合(由良脩・組合長)の皆さんにお会いしました。

長年に渡り山口さんと共に栽培方法にこだわり
情熱と愛情を注いだ手作業によって、極上の丹波大納言を生産しておられます。
その功績が認められ、産業の振興に貢献した方に贈られる権威ある賞
「綾部市永井奨励賞」を組合で昨年受賞されたそうです。
その事を遠慮がちに私達に報告される由良さんの表情から
お人柄が伝わってきました。

会談の中で、山口さんから突然「新庄の大納言は良いですか?」と聞かれ
私は一瞬固まってしまいました。

豆は間違いなく極上です。それは私にも断言できます。
ただ、その魅力を自分は本当に余す所なく引き出せているのか。
ほんの一瞬ですが自問してしまいました。
自分の思う水準はクリアしています(もちろん永遠に百点はあり得ませんが)
しかしその上の、さらなる「覚悟」を求められ
熱いモノを渡されたような気がして、感動というか衝撃を受けました。
妙な間を空けて「豆は間違いなく極上です」と答えるのが精一杯でした。

大納言を活かし切った、その魅力を伝える力を持った和菓子。
山口さんや生産者の皆さんへの「私の答え」
必ず作り上げてみせます。

次回の「丹波大納言」は。。。
いよいよ、こだわりの畑に到着!です。

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